Alpair10MAOP

解説 世界初の振動板素材MAOP(Micro-Arc Oxidation Process)

”The Spilit of Monozukuri"
この本当に美しいドライバーの仕上げを是非手にとってご覧ください。ほとんどのスピーカーユニットの製造が中国に移り、何千何万本の単位でのロット生産での製造になり日本の古き良きオーディオの頂点であった80年代90年代のものづくりに対する”思い入れ”が消えてしまおうとしています。
目を疑う様な中国工場の管理も今はかなり良くはなりましたが、Mark Fenlonは結局は自社のラボ兼工場でぼぼすべてのモデルを製造しています。
長い間見ることができなかったこの製品品質へのこだわりはフロントエッジなどの接着部を他社のドライバーと比較して下さい。丹精込めて一本一本丹念に組み上げたMarkaudioの製品高精度高品質を見ることができます。

Micro-Arc Oxidation Process Cone

透きとおるスパイダー

Micro-Arc Oxidation Process (MAOP)…..Alpair10の限定生産品のこの光沢を抑えた表面処理の名称です。
この処理は、非常に強い電圧(700v)をかけたアルカリ電解槽の溶液中で、長時間かけてアルミマグネシュームのコーン表面に酸化結晶化させるプロセスの処理の名称です。

この結晶の作成工程は従来の陽極酸化処理にくらべ、より高い電圧で長時間かけて処理がおこなわれます(時間と手間がかかるという事です)。

この処理を採用する事で写真のようにコーンの表面が柔軟な無数の気泡(多くの穴が開いている)のある結晶体に変化します。この方法はコーン自体を変化させる方法ですので質量増加は、対コア材料質量増加比率が0.4%未満と言うコーティングより軽い処理になっています。

左の写真は表面をマイクロスコープで見たものです。スポンジの表面のように見える小さな空気の穴が、無数に見えます。この柔らかいメタルの山と空気の穴が、世界で初めての柔軟で軽く、ダンピングファクターの高いメタルコーンを実現している理由です。

このMAOPの処理は5層になっており、うち3層がこの酸化結晶化処理のくり返しです、大変長い時間を使って平均20ミクロンの厚さの右の写真の様な層を3レイヤー水槽で化学処理を行っていきます。

良くウィスキーの樽に使われたオーク材を使ったエンクロージャーは音が良いといわれますが、この樽は長年のウィスキーの熟成過程でウィスキーの浸透・蒸散の力により、木の細胞の間に小さな空気の穴が無数にあることが理由と言われています。

このMAOPの効果について特にメタルコーンの場合について言えば、コーンの表面を伝って通過する10%以上と言われるの音の共鳴振動の処理が非常に重要で、これをダンプするためにMarkaudioのドライバーのシャシーは全て複合ポリマーを使用する事で高ダンピングファクターを実現しています。この処理を、例えばアルミダイキャストやプレスメタルで代用すると、強烈なピークディップを殺すのは非常に難しくなります。

MAOP処理後のコーンでは、この表面を通過するマイクロレゾナンスパターンの発生するコーンでダンプすると言う、パルプ振動板に近いダンピング効果を実現しています。これが 非常に平坦な周波数特性を実現し、静かなドライバーと言われる理由です。

参考にMark Fenlon からの英語のメッセージを併記しておきます

Micro-Arc Oxidation Process (MAOP). It is an electromechanical surface treatment process. This process is performed in an alkaline electrolytic  bath solution, passing high voltages through the base material (cone and cap), an crystal oxide is grows coating on their surfaces. It  has some similarity to traditional anodising but MAOP operates at higher voltages. The oxide is pliable (easy to bend) and porous (has many holes), containing tiny holes that look like the surface of a sponge. This gives MAOP ultra-low mass. Typically, on an Alpair 10 cone, the mass increase is very small, less than 0.4% on the core material. 

 

The MAOP process applied to Markaudio cones and caps consists of 5 layers. Currently, there are 2 boding layers and 3 oxide layers, each  around 20 micron thickness. The layer thickness will vary according to the cone type (see pic). 

 

The main advantage of MAOP is its ability to add a small amount of resonance damping while only adding a tiny amount of mass. The effect of the porous oxide is partially diffract the micro-reonsance patterns that pass along the cone's surface. The audible effect is one of a "smoothing" of the music. Markaudio has experimented with the layering.  It found the 20 micron X 3 layer oxide combination gives the right balance between diffraction without compromising the audible accuracy. 

 

The process is expensive and process time consuming. Each cone and cap must be handled with great care. So this process will only  be used  for "special Markaudio drivers". These drivers will be individually handmade and pair matched by Evan Yu, Taniguchi San and Kitagowa san. Mark  himself will also produce some special pairs. These special drivers are only for  the "audiophile" who appreciates very fine technical work and acoustic balance. 


Matchied Pair&Limited Edition

コーン表面の結晶化行程だけで2ヶ月のリードタイムが必要となるため、Alpair10v2MAOPは限定生産商品として販売します。 アセンブルも取扱いがデリケートなため、日本人の技術者とMark Fenlonの手で一つ一つ丁寧に組み上げています。
 こうして組み上げたドライバーは一つ一つT/Sパラメーターと周波数特性を確認し、ペアを決めていきます。


サンプルT/Sパラメーター

  • Revc= 7.200 Ohm
  • Fo= 36.43 Hz
  • Sd= 89.992 cm
  • Vas=26.95 Ltr
  • Cms=2.347m M/N
  • Mmd= 7.434 g
  • Mms= 7.924 g
  • BL= 5.345 T・M
  • Qms=2.740
  • Qes=0.436
  • Qts= 0.396
  • Levc= 88.993u H
  • No=0.283 %
  • SPLo= 86.534 dB
  • Xmax(1way)8.5-mm
  • and Max power handling = 35W (nom)
  • Max Coil = 25-mm alu body with rectangle copper winding

図面

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